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『ドルフィンポート跡地の体育館問題について取材を受けていたものが本日放送となりました。

ぜひリンクよりご覧になっていただければと思います。

お話したこと全てが放送されたわけではないので、

「景観問題だけではない」

専門的観点からみた、ドルフィンポート跡地での体育館に反対している私の考えを。

 

1. 県が想定している施設の規模・スペックについて

 ホワイエ・滞留スペース・バックヤード・搬出入ヤード・駐車場が全くと言っていいほど充分にとれない敷地設定である。これでは来場者にとってもイベント主催者にとっても全く使い勝手のいいものにならず、イベント誘致にも大きな支障となる。

事業費は313億円に膨らんだと伝えられているが、現時点で400億円を超える試算となるのはほぼ間違いない。

このように県の体育館計画は、建築物としての品質・事業収支という基本的なポイントで破綻をきたしていると見るべき。

なので、鹿児島にスーパーアリーナができるかのような宣伝や意見というのは完全に幻想であり現実とは全く異なる。

このような問題点を、県はちゃんと把握した上で進めているのか、把握できているのならなぜそのような問題点についての説明が県民に対してなされてないのか。

 

 

2. ドルフィンポート跡地の価値について

この場所は桜島と錦江湾を臨む海沿い空間というだけではなく、天文館・中央駅から、そして離島航路やクルーズ船から、県民と観光客とが集まる「結節点」である。

このような場所こそ、鹿児島の文化・エンタメ・観光を通じた「交流拠点としての都市公園」を目指すべき。

体育館では利用の7割が小中高生やアマチュアのスポーツ大会となるため、その利用者・来場者の層や数を考えると、都心部への回遊・波及効果も期待できず、この場所の持つポテンシャルを全く活かすことができない。

今後の鹿児島の発展にとって最も重要な場所についての問題なので、結論を急ぐことは禁物、もう一度立ち返って考え直し、もっと広く納得できるものとするべき。

 

鹿児島には新体育館も必要、新サッカースタジアムも県立美術館も必要、さらには博物館も劇場も必要。

ないものだらけの県であるのが現状なので、ひとつひとつ、50年100年単位での街づくりを見据えた計画にしくという、粘り強く根気のいる仕事が我々には待ってます。

※参考までに、ドルフィンポート跡地に「都市公園を計画した場合」と「体育館を計画した場合」の鳥瞰図をストーリーに載せてます。

鹿児島県知事選 争点 ドルフィン跡地での体育館整備に残る反対論 候補者は? | TBS NEWS DIG (1ページ)』

鹿児島サバイブ実行委員会  

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